おもちゃ制御Web Bluetooth電源タップ型

電源タップ型
ToySwitchの作り方

「おもちゃであそぼう」アプリから、USB電源のおもちゃや100Vパトライトなどをまとめて動かすための、電源タップ型ToySwitchの作り方です。細かな電子工作の手順よりも、全体のしくみと製作の流れが分かるようにまとめています。

完成した電源タップ型ToySwitch
完成例 ケース内にESP32C3 SuperMini、リレー基板、100V側の接続端子を収めた電源タップ型ToySwitchです。

作成意図

この電源タップ型ToySwitchは、友人から「『おもちゃであそぼう』アプリで、USB電源5Vのクマちゃんと100Vパトライトを同時に動かしたい」という相談を受けたことがきっかけで作りました。

外付けケース型ToySwitchは、電池で動くおもちゃの電池ボックスにBD配線を挟み込んで使います。一方で、USB電源のおもちゃやACアダプタ機器、パトライトのような100V機器は、その方法では直接扱えません。

そこで、ToySwitchのBLE制御部分はそのまま生かし、ESP32C3 SuperMiniからリレー基板を動かして、電源タップのON/OFFを切り替える形にしました。アプリから見ると通常のToySwitchとして接続できますが、出力先は電池ボックスではなく電源タップ全体になります。

今回のページの考え方
前回の外付けタイプのような細かな配線図中心ではなく、「どういう流れで作るのか」「どこに注意するのか」「完成後にどう確認するのか」が分かることを重視しています。
ほかのタイプとの違い
電源タップ型は、USB電源や100V機器をアプリからまとめてON/OFFしたい時のタイプです。電池で動くおもちゃを手軽に動かすなら外付けケース型、ピッコリーネをアプリから動かすなら内蔵型ToySwitch、アプリを使わず声や音で動かすならVoiceSwitchが向いています。
電源タップ型ToySwitchでクマちゃんとパトライトを同時に動かしている様子
使用例 電源タップにUSB電源のおもちゃとパトライトを接続し、アプリから同時に動かしているところです。

最初に確認すること

この作例は100Vを扱います。
外付けケース型ToySwitchより危険度が高い工作です。配線の露出、ショート、端子のゆるみ、ケース内での接触がないように、必ず確認してから使います。学校や施設で使用する場合は、管理者や電気工作に詳しい人の確認を受けてください。

必要な部品

今回使った主な部品です。電源タップ型は、低電圧側と100V側が混在するため、配線材や端子の固定も大切になります。

電源タップ型ToySwitchに使う主な部品一式
主な部品一式 ESP32C3 SuperMini、リレー基板、USB電源、電源タップ、WAGO、スパークキラー、コンデンサー、ケースなどを使います。
部品役割
ESP32C3 SuperMiniアプリからBLEで接続し、リレー基板へON/OFF信号を出します。今回の用途では、0%以上の指示を受けたらリレーをONにするプログラムにします。
リレー基板ESP32からの信号で、電源タップ側の100V配線をON/OFFします。
USB 5V電源ESP32C3 SuperMiniとリレー基板の電源として使います。今回は同じUSB電源から二股で供給しています。
電源タップ出力先です。USB電源のおもちゃ、ACアダプタ機器、パトライトなどを接続します。
コンデンサーリレー基板側の5V電源を安定させるために入れます。
スパークキラーリレー接点の保護とノイズ対策として、100V出力側に並列接続します。
WAGOなどの接続端子100V側の配線を確実に接続するために使います。
ケース・仕切り材配線を固定し、100V側と低電圧側をできるだけ分けて安全に収めます。
ESP32C3 SuperMini
ESP32C3 SuperMini 赤線は5V、黒線はGND、青線はリレー制御用の信号線として3番ピンへ接続します。
リレー基板
リレー基板 5V電源と信号線を受けて、100V側の接点をON/OFFします。
コンデンサー
コンデンサー リレー動作時の電源安定用として、リレー基板の電源付近に入れます。
スパークキラー
スパークキラー 100V側のON/OFFで出るノイズや接点への負担を減らします。

全体のしくみ

アプリからToySwitchに接続すると、ESP32C3 SuperMiniがBLEで指示を受けます。通常の外付けToySwitchではモーターをPWM制御しますが、この電源タップ型では、0%以上の指示が来たらリレーをON、0%ならOFFにする考え方です。

電源タップ型ToySwitchのしくみ アプリ おもちゃであそぼう ESP32C3 BLE受信 0%以上 → ON リレー基板 5V電源 接点をON/OFF 電源タップ USBおもちゃ・パトライトなど USB 5V電源 ESP32とリレーへ供給
ポイント
ESP32C3 SuperMiniとリレー基板は、同じUSB 5V電源から電源を取ります。GNDも共通にします。リレー基板の接点側は100V側なので、低電圧側の配線とは扱いを分けて考えます。

ESP32C3 SuperMiniへプログラムを書き込む

電源タップ型では、リレーを動かすために、アプリから0%以上の指示が来たら出力をONにするプログラムを使います。通常のToySwitchのように強さを細かくPWM制御するのではなく、リレー用にON/OFFとして扱います。

書き込みページについて
ESP32C3 SuperMiniを使う場合は、上の「ESP32C3 SuperMini 電源タップ型用 書き込みページ」からToySwitch用プログラムを書き込みます。複数台作る場合は、番号確認・変更ページで ToySwitch00002 などに変更しておくと、アプリで選びやすくなります。

作り方の流れ

ここでは、実際の製作の大まかな流れを写真で追っていきます。100V側の作業は、必ずコンセントを抜いた状態で行います。写真はタッチまたはクリックすると、大きく表示できます。

電源タップを切断してケースに通した状態

電源タップを準備する

1mの電源タップを途中で切断し、ケースの左右に穴を開けて通します。切断した配線は、接続端子に入れやすいように7mmほど被覆をむいておきます。

ESP32C3 SuperMiniに配線した状態

ESP32C3 SuperMiniを準備する

赤線を5V、黒線をGND、青線をリレー制御用の3番ピンへ接続します。アプリからの指示を受けたらリレーをONにする中心部分です。

リレー基板に電源線とコンデンサーを接続した状態

リレー基板へ電源と信号を接続する

リレー基板に5V、GND、ESP32からの信号線を接続します。電源を安定させるため、コンデンサーもリレー基板の電源付近に入れます。

USB電源からESP32とリレー基板へ接続した全体写真

USB 5V電源を分けて接続する

同じUSB 5V電源から、ESP32C3 SuperMiniとリレー基板へ電源を供給します。GNDは共通にします。

WAGOと100V配線用の線

100V側の接続端子と配線を準備する

100V側は、WAGOなどの確実に固定できる端子を使います。リレーで切り替える線と、タップへそのままつなぐ線を整理しておきます。

スパークキラー

スパークキラーを入れる

スパークキラーは、100VのスイッチON/OFFで出るノイズや接点への負担を減らすため、リレー後段の出力側に並列接続します。

100V入力側の接続

100V入力側を接続する

コンセントから入ってくる側の配線を接続します。どの線をリレー接点に通すか、どの線をそのまま出力側へ送るかを確認しながら進めます。

100V出力側とスパークキラーの接続

100V出力側とスパークキラーを接続する

タップ側へ出ていく線を接続し、スパークキラーを出力側に並列で入れます。接続後は、端子から線が抜けないかを必ず確認します。

配線完了後のケース内部

ケース内に固定して仕切る

リレー基板とESP32を固定し、100V側と低電圧側の間に厚紙などで仕切りを付けます。ふたを閉めた時に配線が押されて外れないかも確認します。

動作確認

配線が終わったら、いきなり負荷をつなぐ前に、まずアプリからToySwitchとして見えるかを確認します。

アプリにToySwitchが表示された様子
1. ToySwitchを選ぶ 電源を入れ、アプリの接続画面にToySwitchが表示されることを確認します。
おすとオンオフモードに設定した様子
2. おすとオン/オフで確認 まずは「おすとオン/オフ」モードにして、リレーが切り替わるか確認します。
パトライトとクマちゃんを電源タップに接続した様子
3. 使用する機器を接続 USB電源のおもちゃやパトライトなどを電源タップに接続します。
アプリからおもちゃとパトライトを制御している様子
4. アプリから制御 画面タッチ、オン/オフ、タイマーなどで正常に動くか確認します。
確認できた使い方
USB電源5Vで動くクマちゃんと100Vパトライトを、同じ電源タップに接続して、アプリから同時に動かすことができました。

相談・問い合わせ

電源タップ型ToySwitchに関心のある方、作り方について確認したい方、実際のおもちゃや機器への使い方について相談したい方は、下記フォームからお知らせください。すぐに対応できるとは限りませんが、相談内容に沿うよう対応させていただくとともに、今後の改良や情報整理の参考にしたいと思います。

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